2024年10月27日 (日)

自宅本(537) 人間と機械との境界が溶けていく・・・

10月27日
 「ハイブリッド・ヒューマンたち 人と機械の接合の前線から」(ハリー・パーカー著、河野太郎訳、みすず書房)を読み終えました。著者は、英国空軍兵としてアフガニスタンに派兵、地雷による負傷で両足を切断することを余儀なくされました。帰還後、両足にハイテク義足を装着して作家に転身、本書は第2作目で、自身のような機械と接合された人々をハイブリッド・ニューマンと呼び、その現状をルポルタージュしたものです。人間と機械との境界が溶けていく・・・

 次の自宅本は、「ゲリラガーデニング 境界なき庭づくりのためのハンドブック」(リチャード・レイノルズ著、甘糟智子訳、現代書館)です。
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自宅本(536) 校正者への愛と尊敬

10月14日
 「ことばの番人」(高橋秀実著、集英社)を読み終えました。作者の校正者への愛と尊敬が込められたノンフィクションです。愛と尊敬の方向がちょっとずれているところが魅力です。

 次の自宅本は、「ハイブリッド・ヒューマンたち 人と機械の接合の前線から」(ハリー・パーカー著、河野太郎訳、みすず書房)です。
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自宅本(535) この偏り具合が芸術家

10月7日
 「金属人類学入門」(赤瀬川原平著、日本カメラ社)を読み終えました。作者のカメラへの愛、それも金属ボディのカメラへの偏愛が詰まった一冊です。この偏り具合が芸術家なのでしょうか。

 次の自宅本は、「ことばの番人」(高橋秀実著、集英社)です。
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2024年9月28日 (土)

自宅本(534) ボケた高齢者による行動、言動をポジティブにとらえて解釈する技に脱帽

9月27日
 「シンクロと自由」(村瀨孝生著、医学書院)を読み終えました。本書は、宅老所よりあいの所長が介護現場の日常を記し、深く考察したものです。ボケた高齢者による行動、言動をポジティブにとらえて解釈する技に脱帽です。見習いたいものです。

 次の自宅本は、「金属人類学入門」(赤瀬川原平著、日本カメラ社)です。「カメラの本あります」の手書きの張り紙があった神保町の古本屋で見つけたものです。
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自宅本(533) 二番煎じかと思いましたが、相変わらず面白い!

9月21日
 「続テルマエ・ロマエ1」(ヤマザキマリ、集英社)を読み終えました。二番煎じかと思いましたが、相変わらず面白い! 日本の秘湯巡りにもなっている。

 次の自宅本は、「シンクロと自由」(村瀨孝生著、医学書院)です。
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自宅本(532) 津波に飲み込まれ、ビルの屋上で孤立した4人・・・

9月18日
 「南海トラフ巨大地震2」(biki原作、よしづきくみち画、講談社)を読み終えました。津波に飲み込まれ、ビルの屋上で孤立した4人・・・

 次の自宅本は、「続テルマエ・ロマエ1」(ヤマザキマリ、集英社)です。
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2024年9月16日 (月)

自宅本(531) 奇妙な感動があります

9月16日
 「一八〇秒の熱量」(山本草介著、双葉文庫)を読み終えました。プロボクサーの定年37才目の前のロートルボクサー米澤重隆(パッとしない戦績)を追いかけたノンフィクションです。世界ランキングに入れば定年が撤廃される。37歳の誕生日の2カ月前に、ジムの有吉会長の綱渡り的なマッチメイクで世界ランキング10位のボクサーとオーストラリアで対戦することに。フィクションなら大逆転劇が、しかし、ノンフィクションではそんなにうまくいくはずも無く・・・、でも奇妙な感動があります。

 次の自宅本は、「南海トラフ巨大地震2」(biki原作、よしづきくみち画、講談社)です。
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自宅本(530) 物理的状況だけでなく、心理的変化や異常な世界を

9月13日
 「透明都市」(リリア・アセンヌ著、齋藤可津子訳、早川書房)を読み終えました。究極の安全なまちをつくるために、陰をなくす、視覚的プライバシーを放棄する、Glass Boxの住宅がならび、相互監視。そのようなまちで夫婦と子の家族3人が失踪し、夫婦が遺体で発見される・・・ 設定は面白いのですが、物理的状況だけでなく、心理的変化や異常な世界を描き出してもらいたかった。やや残念。

 次の自宅本は「一八〇秒の熱量」(山本草介著、双葉文庫)です。
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自宅本(529) 事前情報なし、単に美味そうでもなし、店構えから

9月10日
 「勝負の店」(久住昌行著、光文社)を読み終えました。孤独のグルメ、古本屋台の原作者による「勝負の店」訪問エッセイです。「勝負の店」とは、基本的には事前情報なし、単に美味そうでもなし、店構えをながめながら、勝負の決断を促される店、でしょうか。微妙な書きぶりもありますが・・・

 次の自宅本は、「透明都市」(リリア・アセンヌ著、齋藤可津子訳、早川書房)です。
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2024年9月 9日 (月)

自宅本(528) TVドラマと空気感が同じ!、漫画が先なのですが・・・

9月8日
 「文庫版 孤独のグルメ①②」(久住昌行原作、谷口ジロー作画、扶桑社文庫)を読み終えました。松重豊主演のドラマでしか観たことが無かったのですが、空気感が同じ!、漫画が先なのですが・・・。出張先での孤食が、少し気が引けていたのですが、楽しみになってきました。

 次の自宅本は、「勝負の店」(久住昌行著、光文社)です。
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