2012年5月21日 (月)

通勤本(37) 道路が多様に生き生きと利用者により「シェア」?

5月21日
「シェアする道路 ―ドイツの活力ある地域づくり戦略」(エルファディング・ズザネス、浅野光行、卯月盛夫著、技法堂出版)をつまみ読みしました。日本と同じ自動車産業大国ドイツにおいて、公共空間である道路が、多様に生き生きと利用者により「シェア」されている実態が報告されているものだと思い購入したのですが、ちょっと違いました。実態も多少報告されているのですが、主として制度とその運用についての内容でした。そのため、読み通すのが辛くて、つまみ読みとなってしまった次第です。でも考え方としては、「自動車に過度に依存しないヒューマンな交通空間の創造を目指す」というもので、共感しました。

次の通勤本は、「新装版 谷間の花が見えなかった時 近代建築史の断絶を埋める松本與作の証言」(伊藤ていじ著、彰国社)です。松本與作は、あの東京駅と浜寺公園駅(南海本線沿線に居住している者としては外すことはできません)の建築家である辰野金吾に師事した非エリート建築家であり、本書は與作へのインタヴューをもとにしたノンフィクションです。

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2012年5月13日 (日)

本の雑誌社が移転!

5月13日
「本の雑誌」2012年6月号で、宮田珠己の「スットコランド挿絵月報」(72-73頁)を、今月は石できましたかフムフム…と読んでいて、最後の1行を読んだところで思わず絶句してしまいました(音読をしていたわけではありませんが)。囲みで「〈7月号予告〉特集さらば笹塚」とあるではありませんか。何事か、家賃を払えなくて現在のビルから追い出されるのか? もしかしたら、経営難で廃業してしまうのか? いろいろと悪い妄想してしまいました。が、「後記」を読んで安心しました。よかった、よかった。

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自宅本(49) 登場人物が複数の視点から立体的に描かれる短編連作集

5月13日
「小暮荘物語」(三浦しおん著、祥伝社)を読み終えました。1階、2階にそれぞれ3室ずつ、計6室の小さなおんぼろ木造2階建てアパートが舞台です。2室が空き室で、1階に家主のおじいさんと女子大生、2階に花屋に勤める20代女性と大学を卒業したばかりの男性サラリーマンと4室に4人が住んでいます。本書は、このアパートの住民4人と2階の女性の元彼氏およびこの女性が働く花屋の女主人、それにアパートの前を散歩でよく通る女性トリマーの7人が主人公の7編の短編集です。短編集といっても中心となる舞台は一つであり、それぞれの登場人物が複数のひとの視点から立体的に描かれるので、とても読み応えがあります。逆にいうと、7編読まなければ本書のよさが分からない、ということです。

次の自宅本は、「水源」(アイン・ランド著、藤森かよこ訳、ビジネス社)です。1000ページを超える長編です。建築家フランク・ロイド・ライトをモデルにした小説、ということで新刊を購入しようとしたところ、なんと5,000円(税抜き)もするので、アマゾンで古本を3,500円で購入しました。こんな辞書みたいな本を読むのは「吉里吉里人」以来ではないだろうか?

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2012年5月10日 (木)

通勤本(36) ライブ感満載のとてもわかりやすい入門書

5月10日
「建築プロデュース学入門 おカネの仕組みとヒトを動かす企画」(広瀬郁著、彰国社)を読み終えました。季節が良くなってきたためか、通勤電車で座席に座るとウトウトしてしまって、なかなか読み進めませんでした。本書は、建築・不動産のプロデューサーである著者が東北大学大学院で、建築や都市計画を学んでいる学生に対して行った講義をまとめたものです。ライブ感満載のとてもわかりやすい入門書となっています。「企画書はそのものをつくることが目的でなく、企画を推進するためのヒトを動かす手段にすぎない」といった含蓄ある言葉も散見されます。

次の通勤本は、「シェアする道路 ―ドイツの活力ある地域づくり戦略」(エルファディング・ズザネス、浅野光行、卯月盛夫著、技法堂出版)です。公共空間である『道路』をみんなで『シェア』する、という考え方が斬新に思えて(タイトルから勝手に想像しただけですが)、購入してしまいました。

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2012年5月 7日 (月)

自宅本(48) 他人が共に暮らす住まいが舞台となる小説

5月7日
「仮り住まい」(丹下健太著、河出書房新社)を読み終えました。他人が共に暮らす住まいが舞台となる小説、として読みました。その住まいは、主人公の大学時代のサークル仲間、そして弟の彼女(?)のみきが、親戚一家が転勤のため空けている2階建ての小さな一軒家です(たぶん木造)。そこを期間限定で借りているみきと主人公とがシェア居住することになり、主人公の会社の上司も巻き込んでひと騒動(主人公の弟のペットのヘビが原因)。オビにある「各誌絶賛の話題作」をもう一つ理解できませんでしたが、人口減少の現在では、都市に建つ一軒家は、数がだぶついているので、いわゆる家族の為だけでなく、いろいろな形で住まわれて、つまり、いろいろなストーリーが生まれる舞台になりうる、ということは理解できました。ストック活用、というやつです。
「夜の住人たち」という9頁の短編がおまけでついていましたが、こちらは、もう全く理解できませんでした。

次の自宅本は、「小暮荘物語」(三浦しおん著、祥伝社)です。小田急・世田谷代田駅から徒歩5分、築ウン十年のアパートが舞台の短編連作集です。

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自宅本(47) 緑色のいびつな形の二つ目の月

5月6日
「1Q84」(村上春樹著、新潮文庫)全6巻のうち4巻まで読み終えました。5・6巻は5月末発売なのでとりあえず次の自宅本にいきます。今夜、東方の空に真ん丸お月様がきれいに出ていました。何度か見直しましたが、緑色のいびつな形の二つ目の月は寄り添っていませんでした。
次の自宅本は、「仮り住まい」(丹下健太著、河出書房新社)です。最近、シェアハウスやマンションなど他人が共に暮らす住まいが舞台となる小説を見つけると、というよりも積極的に探して読んでいます。

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2012年5月 4日 (金)

テルマエ・ロマエ Ⅰ~Ⅳ

5月4日
映画の宣伝を見てどうしても読みたくなり、「テルマエ・ロマエ Ⅰ~Ⅳ」(ヤマザキマリ、エンターブレイン)を購入、一気読みしました。入浴文化・温泉文化を通して、現代日本と古代ローマとの2千年の時空を超えた共通点と差異を鮮やかに示してくれています。古代ローマが韓国の隣にあるご近所の国のように錯覚してしまい、ついつい親近感を抱いてしまいました。
「古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活」(アルベルト・アンジェラ著、関口英子訳、河出書房新社)を読んで、古代ローマ人のストレスの多い都市生活を知っていれば、彼らの入浴に対する飽くなき追求をより深く理解できます。この本は文庫化されています。

自宅本の「1Q84」は3巻目に突入です。

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2012年4月29日 (日)

自宅本(46) マンション管理組合事理経験者には必読の書

4月29日
「スプラッシュマンション」(畠山健二著、PHP)を読み終えました。やはり、マンションの管理組合の事理経験者には必読の書です。感情移入して読むことができるはずです。楽しく、あるいは苦々しく。私も輪番制で理事を経験しましたが、大小いろいろなドラマがあります。幸い私が理事だった期間には大きなドラマはありませんでしたが。「人生は遊園地、結婚はお化け屋敷、サラリーマンはピエロ……。遊んじゃえばいいのよ。葉山さんや私が住んでいるマンションだって立派な遊園地だわ。私たちは水しぶきが上がるジェットコースターに乗って楽しんでいるの」というように暮らすことができれば、マンションライフは最高です。

次の自宅本は、「1Q84」(村上春樹著、新潮文庫)です。文庫本で出たら読もうと思っていた本です。全6巻です。

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自宅本(45) 今和次郎に通ずるところがあるのでは

4月26日
「おじさん図鑑」(絵・文 なかむらるみ、小学館)を読み終えました。この作者は人間観察の達人です。今和次郎に通ずるところがあるのではないかと思ってしまいました。おじさんたちを観察して、その行動やファッションなどから分類して、イラストと的確な解説文で表現しています。上下白色ファッションのおじさん、上下茶色ファッションのおじさん、よく街で見かけます。と、いうようなことを読んだ直後に、中学生の娘に「今日のお父さんの格好、上も下も茶色やなー。センス悪いでー」と言われてしまいました。えー、自覚症状ないけど、私もおじさん…? まだ48歳ですけど。

次の自宅本は、「スプラッシュマンション」(畠山健二著、PHP)です。マンションに住んでいるて、管理組合の理事経験者は必読書です。多分。

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2012年4月26日 (木)

通勤本(35) 図書館の新しい展開

4月26日
「TOKYO図書館紀行」(玄光社MOOK)を読み終えました。読み終えた、といいましても、図書館のインテリア写真が半分を占めるのですが。書架が並んでいる空間は、もうそれだけでわくわくしてしまいます。それに、ここで紹介されている空間は極上のものばかりです(いろいろな意味で)。本書では、「1.歴史を感じる図書館」「2.アートな図書館」「3.コミュニケーションが生まれる図書館」「4.新しい世界と出会う、専門図書館」 「5.もっと深く本を知る図書館」という5つの視点で、東京都内に立地する30の図書館を紹介しています。「1」「2」及び「4」「5」は、既成 の図書間の概念の延長で、何となく想像できるのですが、「3」で紹介されている3つの図書館はやや異色であり、図書館の新しい展開をみることがで きます。3つのうちの「千代田区立日比谷図書文化館」および「ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス」は公共施設ですが、指定管理者制度の導入により既成の図書館の概念にとらわれないユニークな運営がなされています。もうひとつの「まち塾@まちライブラリー」は『館』のない図書館です。現在東京・ 横浜に10カ所、大阪に13カ所(カフェ、ゲストハウス、お寺、居酒屋…などに)設置されている本棚が「まちライブラリー」だそうです。蔵書はブクログ(http://booklog.jp/users/machijyuku)で確認できます。なんだか楽しそうです。
次の通勤本は、「建築プロデュース学入門 おカネの仕組みとヒトを動かす企画」(広瀬郁著、彰国社)です。建築を作るために「カネ」と「ヒト」をどう動かすのか、という話です。

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